AIRTIGHT AL-05 をまねして ONKYO OM-OF101の箱を作る! その2

フリーのエンクロージャー設計ソフト「SPED」で簡易的にエミュレートしてみます。いろいろな検討が簡単にでき、とっても楽になりました。作者のankoさんに感謝です。制作は材料の接着・背面板の穴あけ・鬼目ナット取付まで進めます。

SPEDを使って設計してみる

新しいスピーカーなので、特性を拾って入力していきます。一部不明なところはNETで探し回って実測値を入れました。

密閉

箱のサイズ・板厚などを入力して密閉でのエミュレートだと-3dBで85Hz近辺まででます。OM-OF101だとあまり低域を伸ばすと高域が今一になる傾向があるようなので、スーパーウーハーを繋ぐとバランスがいいかもしれません。

バスレフ

次にバスレフでポート長12cmで設計してみました。
-3dBのポイントで、55Hz近辺になります。-10dBだと45Hzですのでバスレフであれば妥当な線です。
バスレフでもほかの特性が乱れるのが気持ち悪いのが困ったものです。ダブルバスレフだと・・・・

設計方針

いろいろ実験もしてみたいので、密閉やバスレフ、ポート長の変更・内部の吸音材の変更などをできるようにしたいと思います。

・背面パネルは外せるようにする
・ポート長を変更でき、密閉にもできるようにする
・外観寸法は、小型のAL-5と同一サイズとする
・空気漏れを防ぐため、エプトシーラーを多用する
・同じくスピーカー本体・端子も1段座グリを入れる

ということで、製作は倍以上の時間がかかりそうです・・・

制作

穴あけ

スピーカーと端子板の取付用に大き目の穴を開けます。この場合は自在錐が良いですが、失敗しやすいので注意が必要です。ゆるみや左右のバランスなど、開けている最中にずれたら最悪です・・・

自在錐

まずは自在錐で穴を開けます。家になった自在錐は刃がなまっていたのと、片側タイプだったので両側タイプで、評判の良い神沢の木工用W-SEを選定しました。最大穴あけ寸法は120φです。

神沢(Kanzawa)
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別売のロング軸を使えば300φまでの穴もあけられます。

穴のサイズも目盛で合わせられるので便利です。ずれたらいやだなと思い1mm小さくしたら入りませんでしたので精度も高いです。

安心の日本製!刃物は中華製でひどい目にあいまくりなので日本製を選びました。

穴を開けたところ
上下から穴を開けましたので、バリなどもでず非常に綺麗です。硬いアカシア集成材でここまで切れると気持ちいいです。
私は低い回転で切り込みを入れてから、早い回転にして軽く垂直に刃を入れていきます。焦げるほど回すと刃が痛むので、熱くなったら休み休み切るのが長持ちさせるコツです。

接着

接着剤

接着はタイトボンドが評判が高くていいなーと思ったのですが、家にたくさんあった小西六の普通の木工用ボンドを使いました。後から調べてみたらタイトボンドは熱を加えると剥がせるみたいなので、次からはタイトボンドで作っていきたいと思います。お高いですが・・・

フランクリン(Franklin)
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今回使った木工用ボンド

コニシ(KONISHI)
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組立

接着剤は均一に薄く塗って、クランプで圧を加えながら組み立てます。
はみ出た接着剤は濡れた布巾などで、すぐにぬぐい取ります。

クランプが少なめなので、当て木なども使いながら均一になるようにします。

底板にバスレフ用のサンを取り付けています。

バスレフポートは差込で対応できるように、隙間が空かないようにします。

背面の板は取り外しできるように、鬼目ナットを付けるのでサンを取り付けます。

背面の板がずれないように圧をかけます。背面の板は接着はしていません。

この状態で二日ほど放置して完全に硬化してから、穴あけに移ります。

穴あけ

穴あけは板のみで寸法をケガいてから、マスキングテープを貼付けポンチなどで穴 位置を出します。15mm厚の板材で作っているのでM4のキャップボルトだと座グリが厳しい(穴が割れそう)ので、M3のボルトにしました。

垂直が出るようにドリルガイドを使って、細い錐で下穴を貫通するまで開けます。
その後、6角穴空きボルト(キャップボルト)の頭を埋め込むための直径7mmの穴を、5mmの深さに座グリます)
この垂直ドリルガイドなら、深さを決められるので便利です。

ドリルも角が綺麗に出ないと美しくないので、木工用で最も美しい穴あけができるスターMの竹用ドリルを使います。これ以上綺麗に切れるドリルはないと思います。

スターエム
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鬼目ナット

鬼目ナットは板厚が薄くM4だと厳しいのでM3の鬼目ナットにします。
M3の鬼目ナットだと、ねじ込み式がないので打ち込み式になります・・・うまく打つのが難しい・・・
今回も安定の品質であるムラコシの鬼目を使います。

ムラコシ精工
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下穴を4.2mmで開けたら硬すぎてうまく打ち込めず、大き目の4.8mmにしました。引き抜き強度は相当落ちそうなので、隙間に木工用瞬間接着剤を流し込む予定です。

鬼目ナット打ち込み

M3の鬼目ナットは、曲がりやすくネジ部も潰れやすいので、キャップスクリューを入れて6角レンチのドライバーで打ち込みました。
材が固い部分と比較的柔らかい部分があって、打ち込みすぎてしまったところもあります・・・

数が多い時とか打ち込むときとかは、ドライバータイプが便利です。

鬼目ナットと材の隙間ができているのが悲しい・・・

やはり垂直にならないので、横からハンマーで垂直になるように修正していきます。

大体見た目で垂直になったら良いことにします・・・

位置合わせは大丈夫でしたが、座グリがずれたところがあるので、後でルータービットをドリルに付けて修正していく予定です。直径6mmの穴に頭径5.5mmのキャップボルトは私の力量だと無理がありました・・・

何とかはまりました。ホッ

キャップボルトなどは入手に苦労していましたが、遅ればせながらトラスコ中山 オレンジブック商品を個人で購入できることに気が付いたので、記事にしています。

オレンジブックの品番だと、黒クロメートの鉄キャップボルトはB30が頭で、ハイフンを入れて0322でM3の長さ22mmのキャップボルトになります。

バスレフポート

バスレフポート用の材を入れてみました。硬すぎて入れたら取るのに苦労しそうですが、きちきちなので、隙間や材の振動は大丈夫そうです。

次は、ルーターを使ったスピーカーと端子部の座グリ・角のR付けなどを行いたいと思います。

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